
インラインスケートとの出会い
数年前、そう20代の半ばからスキーにハマってきた。
競技スキーを始めてからはとくにそうだった。雪のある季節だけでは足り
ず、もっと速くなりたい、練習したい、そう思った。そんな時、インラインス
ケートがスキーの練習に効果があると聞いた。
ふと立ち寄ったスポーツ用品バーゲン会場(北御堂の大阪会館だった)にインライ
ンスケートがあった。あまり買うつもりはなかったが、店員さんにいろいろ聞く
と「スキーの練習にはこれですよ。」と
Rollerblade社のMacroblade Maxxumを奨めてくれた。しかし、サイズが
なかった。私は28cmの大足だった...「店にいうて取り寄せますから、あした
もっぺん来てください。」という熱心さに「ほな、サイズあったら買うわ。」
と言ってその日は去った。
そして翌日、その店員さんは明るく「ありましたありました。店の倉庫探した
らありました。履いてみてください。」といってMacroblade Maxxum 28cmを差
し出してくれた。実をいうと、NIKEやReebokのスニーカーだったら28.5cmでな
いときつい足なので、「ひょっとしたら入らんかもしれんなぁ。店員さんに悪
いなぁ。」などと思っていたのだ。心なしか店員さんの顔も不安げだった。
しかし履いてみると、きつくもなく緩すぎることもなく、ぴったりだったので
ある。こうして私のもとにMacrobalde Maxxumがやってきたのである。1995年
6月のことであった。
それでは練習開始!?
さっそく練習開始。最初はバランスを取るにもひと苦労。スキー板よりずっと
短い(あたりまえ)。後傾になると「必ず」後ろむきに転倒! 尾てい骨を強打
するはめに...(後傾矯正には効果絶大;-)
でも、悪戦苦闘の末(というのは大袈裟だが;スキーをやってる人は比較的慣
れるのが早いと思う)何とか滑れるようには...
しかし、一人で練習していてもあまり上達もしないし面白くもない。1時間も
すると飽きてしまう。競技スキー部(会社のですが)のメンバーはみんな東京だ。
大阪の知り合いでインラインスケートをやろうという人はいない。こんな状
態だと、エアロビクスをやってる方がずっと楽しい。こうして1995年は3日で
終わってしまった。ハマったらのめり込むのだが、そうでもなければ結構飽きっ
ぽいのだ。
磯さんの誘い
1996/1997スキーシーズンが終わる頃、東京では、スキー部のメンバーである
磯さんを中心に『(SSRC)2』(2は二乗の2)というスキーのためのイン
ラインスケートを追求する(楽しむ?)サークルが結成されていた。
磯さんとは当時アメリカ駐在だった磯さんにアメリカ東海岸スキーツアーを企画
してもらって以来の付き合いだ。(なぜ東海岸かというと、私の勤める会社の本社
が東海岸にあるからだ。なので、アメリカ駐在というとボストン近辺になる。)
スキーに観光、アウトレット、あのツアーは楽しかった...
さて、その(SSRC)2はいつもは埼玉の航空公園でトレーニングをしている。
ところが、8月3、4日に八ヶ岳の麓は野辺山で合宿をするから来ないかと磯
さんに誘われた。上述のごとくインラインスケートに壁を感じていた私は、
この合宿に参加することにした。
野辺山へ8月3日朝、私はJR野辺山駅に降り立った。ここはJRの駅で最も標高が高 い駅である。駅には菊池さん兄弟が待っていた。菊池(兄)さんこそ私を競技ス キーに引き込んだ張本人である。菊池さんにピックアップしてもらい、野辺山 スキー場へと向かう。天気は快晴、気持ちいい!! 大阪みたいに蒸し暑くない。 こうして一日目が始まった。
一日目
スキー用の練習なので、当然リフトで昇って白銀ならぬ深緑のゲレンデを滑る...
わけではなく、時期的にガラガラの駐車場で滑ります。スキー場はたいてい山
にあるわけで、駐車場もある程度の斜度がついています。その斜度を利用して
滑るわけです。足に車輪がついているので、登るのもラクチンです。で、この
野辺山スキー場の駐車場は、親切なことにインラインスケート用に周りのフェ
ンスに防護マットがはってあります。翌日にインラインの大会があるための一
時的のものかどうかはわかりませんが。
さて、午前は基本練習ですが、筆者の場合、今までろくに練習をしていなかった
ので、停止から入れ、と「指導」を受けてしまいました。おかげでヒールストッ
プでまともに停まれるようになりました。停止の練習などおざなりにしていた筆
者にとって、これだけでも大きな前進。もっとも、Tストップは大阪に帰ってか
らの課題にしましたが。(しかし、今もってできないのだ)
それからようやく滑りにはいります。一定間隔で二列にお
いたパイロンを縫うように滑ります。右から入ったり、左から入ったり、
スキーでいうとゆっくりとしたロングターン。これは何とかクリア(したつもり)。
次に一定間隔で一直線においたパイロンを滑ります。スキーでいうと、同じリズ
ムのミドル〜ショートターンでしょうか。しかし... これができない。パイロン
一つ飛ばしくらいでないと滑れない。しかも、スピードがでると破綻してしまう...
何回滑っても同じ。う〜ん、なんでかなぁ???
そうこうするうちにお昼がやってきました。インラインスケートを脱ぎ(う〜ん、
解放感!!)、汗だくのプロテクターをはずし、男どもはTシャツまで脱ぎ捨て...
乾かすのでした。それをほったらかしにしたまま、駐車場の下の方でお昼を食べ
おわった直後、突如豪雨が... 慌ててダッシュ。インラインスケートの上に乾か
してたTシャツを掛ける。雨に濡れるとベアリングが一発で死んでしまうのだ。
なんで安全な場所に持っていかなかったか? 夕立みたいなものだからすぐやむ
だろうと。それに身体も日に焼けてほてっていたので、雨を浴びるのが気持ち
よかった。ところが... やまない... なかなかやまない... う〜んやまない...
はよやめよぉ... ついにはパンツまでびしょびしょ、身体は冷えてくるわで、
近くの建物に避難したのでした。
雨は小一時間でやみましたが、路面は濡れているので、再開は無理かなぁ、と
思っていたところ、強い日差しのせいでドンドン乾いていきます。30分もしない
うちに路面は乾いてしまいました(パンツも:-)。また、Tシャツの陰に隠れて
いたインラインスケートも無事でした。
そして、再開。今度は実戦的なポール(&パイロン)セット。浅回り、深回り、
ロングターンにショートターン。いろんなリズム変化が楽(苦?)しめるセット
でした。最初のスピードも出ていない部分は何とかクリアしていましたが、
スピードが出てショートリズムのセットになってくると、午前中と同じで
破綻を繰り返すのみ。う〜ん、難しいなぁ。
これを見かねた磯さんが膝グニュグニュ滑り(と勝手に名づけた)練習を教えて
くれました。しかし、磯さんのように速い膝の切り返しができない。ショート
ターンのはずがロングターンに.... う〜ん、なんでかなぁ??? セットを滑る
他の人たちを尻目にひたすら『膝グニュグニュ滑り』を繰り返すのでした。
それからセットに入ると、ちょっとはうまくなったような気が...
(しただけだった)
こうして一日目の日が暮れた。
ところでこのポール、磯さんがアメリカから持って帰ってきたもの。基部はプ ラスチック製で直径20cm弱のドーム状になっています。これに水を入れて重さ で安定させます。そこにショートポールを差し込んで出来上がり。パイロンに 比べてぐっと実戦的になります。
二日目今日の目玉はデュアルスラローム。パイロンとショートポールで同じセットを 並べて作り、二人同時に滑るのだ。そう、レースだ。レース、その中でもデュア ルほど燃えるものはない。同じレベルのレーサー同士だと特にそうだ。視界の 端に相手がちらちらと見える。何といってもレーサーは多かれ少なかれ負けす 嫌いだ。そこでさらに力が入る、相手を視界の範囲外、すなわち、自分の後方 に追いやるために。がしかし、力が入るとろくなことはない。コースアウトだ けならまだしも、転倒者も続出!! 菊池(兄)さんは昨日 に続いて転倒。しかも 同じ場所をさらにすりむいた(しかも3ヶ所)のだった(いたそぉ〜;-)。
何回目だっただろうか?ふと気がついた。滑れる... 昨日できなかった膝グニュ グニュ滑りで滑れるではないか!!! はっはっは、これでますます楽しくなって きたゾ。他の人が休憩している間もひたすら滑るのだ。滑るほどに楽しい!! ポール(とパイロン)をガンガン攻めることができる。それに大阪に帰ったらこ れほどのセットを滑ることはできん(ほんと)。
いやぁ滑った滑った。ようやくインラインスケートの楽しさがわかったような 気がする。(おかげで最後はヘロヘロになりました)
後日談その1
これからインラインスケートを始めようとしている人、丸一日滑るのなら日焼け 止めをちゃんと塗ってください。顔に? いえいえ、ふくらはぎに。日焼けのこと などまったく考えてなかった筆者は、一日目にしてふくらはぎがまっ赤になって しまいました。それも中央部分だけ。膝裏はプロテクターに、アキレス腱付近 はインラインスケートに隠れて真っ白のまま、という普通の人には理解しがた い焼けかたになります。そして、いまだにふくらはぎが(中央部分のみ)一番日 焼けしている、という恥ずかしい状態です。エグザス(いつも通っているスポー ツクラブ)では(足が露出するので)会う人会う人(すでに20人近く)に説明す るはめに...
その2
帰ったその週にパイロン20本買いました。そしてその週末からさっそくパイロン が大活躍。今は大阪でもう一人(実は京都の人ですが)、スキー練習でインラインス ケートを始めたので、けっこう気合いが入って毎週滑ってます。
その3
調べてみるといろいろ大会(たいてい「ロードレース」「スラローム」「インライ ンホッケー」の3点セット)があるもので、大阪で開催される大会に申し込みまし た。機会があれば、またレポートします。
補足実際の練習メニューはもっとありましたが、かなりはしょってしまいました。 プロペラ、片足、ステップなどなど、スキー用の練習は一通りやりました。 (というか磯さんが組んでくれた)
To Be Continued(次回をお楽しみに!)
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