主張する釣り人
養・成・講・座
"気持ちよく釣る権利"を主張するためには、まず、私たち釣り人自身の
義務と権利を知ることから始めなければなりません。
この講座では、釣り人に関係する法律や規則などを、できる限りわかりやすく説 明していきます。
第3回は、"遊漁料"について確認します。
(本文まとめ/TF事務局:木住野勇)
第3回
釣り人が購入しやすい
遊漁券の販売方法を考える。
◆
入漁券を買えないから、買わない?
国内の内水面は北海道の一部を除きほとんどの場所で漁業権(第5種協同漁業 権)が設定されており、釣り人は釣りという行為を行うためには(規則で定めた 漁業権魚種を釣る場合)遊漁料が必要になります。遊漁料は漁協が行っている増 殖等の費用を組合員と同様に負担するというものです。
遊漁料の資料として平成6年度に水産庁が行った「遊漁料実態調査」というの がありますが、マス類に関しての遊漁券販売を見ると、驚いたことに日券の売上 げが1年間でゼロとか数枚というところもあり、そういったところでは組合員以 外の釣り人はほとんどいないということになっています。
「本当にこんな現実があるのか」という疑問が生じてしまいますが、実際は釣 り人が少ないということばかりでなく、遊漁券購入者が少ないというのもあると 思います。その証拠に遊漁券を購入しやすい方法に変えたところでは一様に販売 数が増えています。ではなぜ遊漁券を買わない釣り人が多く存在するのでしょう か。購入する側の釣り人の立場として考えてみます。
A、釣り人が意識的に遊漁券を 購入しない場合<密漁>
理由
監視が来ないから買わなくても大丈夫と考える。
遊漁券の未購入に対して罪の意識が ない。
釣れないから買わない。(釣れたら買ってもいい)
販売所を探すのがめんどう。
遊漁料を払うこと自体に納得していない。(川はみんなのものだ、など)
キャンプのついでのほんのちょっとの時間だから。
…以上、釣り人が意識的に遊漁券を購ない主な理由を挙げてみました。なぜこ うなってしまうのかということを考えると、その原因は意外と単純なことだと思 います。
まず、調整規則や遊漁規則が釣り人に解りにくいため、遊漁制度に対しての理 解が乏しいということがあります。なんのために遊漁料を支払うか、どのような 場合遊漁券を購入しなくてはならないのかということを、釣り人が理解しやすい ような告知方法を行うことでかなり減少するものと思います。監視員の巡回につ いては渓流の場合難しい面もありますが、遊漁券の販売が増えれば専任の監視員 を雇うことも可能になるのではないでしょうか。
B、遊漁料が必要だという知識がない。または遊漁料が必要かどうか判らない場合
<最近のブームで増えていると思われるケース>
理由
内水面の釣りを始めたばかりで遊漁の制度(遊漁料が必要)を知らない。 (海はいらないから、など)
漁業権魚種が不明な遊漁券が必要 かどうか判らない。
…ほとんどの内水面が公共水面なので、キャンプやバーベキューのついでに釣 りを行う程度であれば遊漁料という存在を知る機会が少なく、釣りという行為は 釣り具さえ購入すれば誰でも簡単に行えるので、より多くの人に遊漁制度を理解 してもらえるような告知方法を検討する必要があります。テレビやラジオ等のメ ディアを利用するなども必要だと思います。
同様に漁業権魚種については、遊漁規則が「規則のための規則」のようになっ てしまっているので、より解りやすい規則にし、解りやすい告知方法を検討する 必要があると思います。
C、遊漁券を購入する意志はあるが購入できない(しずらい)場合
理由
早朝等で販売所が開いていない。
販売所が判らない。
監視員から購入しようと思ったが巡回がない。
…これらの問題が一番多くあると思いますが、購入する意志があるにも関わら ず購入できないというのは釣り人にとって不安なことです。販売所探しに右往左 往した挙げ句結局判らずそのまま釣りを始めた、という経験をお持ちの方も多く いると思いますが、せっかくの楽しいはずの釣りが台無しになってしまいます。
実際に釣り人全員が漁協組合員ということであれば(組合員は漁業権行使料と いう料金を払っている)遊漁券の販売所は必要なくなるでしょうし、組合員以外 の地元の釣り人だけに販売するのであれば販売所の広報も必要ないでしょう。し かし現実には地元以外の釣り人も多く訪れていますから、土地勘のない釣り人に とって遊漁券の購入は釣りのポイント探し以上に困難なことになってしまってい ます。
昨今の釣り人の多くは遊漁料は釣った魚を持ち帰る代金というよりもボウリン グやゴルフにかかるお金と同じような「楽しみ代金」として捉えています。せっ かくの楽しみを「遊漁券売場探し」で潰したくありませんし、「券を購入して安 心して釣りを楽しみたい」と考えるのは、釣り人としてごく自然なことです。
また漁協としても本来は増殖等の費用としていただけるものを自ら放棄してし まっている結果となってしまっているのではないでしょうか。
◆
入漁券の販売数を増やすためのこんな方法。
高速道網の整備とともに遠方への釣行が比較的容易に行えるようになった昨 今、遊漁券の販売も他県から、遠方からというのを視野に入れる必要が出てきま した。通販などにより事前に購入できる方法や自動販売機、終夜営業のコンビニ などで販売できれば釣り人としても購入しやすくなりますし「販売所が開いてい なかった」という釣り人の口実も通用しなくなります。
既にこれらの方法を導入しているところもいくつかありますので、その実態を 紹介します。
・通信販売
県内共通遊漁券は通販が可能となっているところが多くあります。発行数に制 限のあるので購入しにくいのが残念ですが・・・。
年券は芦ノ湖、河口湖など通販で購入することができるところもあります。一 度漁協に問い合わせてみてはいかがでしょうか。また、首都圏等遠方の釣具店な どでの販売を行っていた漁協もありますが、残念ながら現在は行われていませ ん。
早朝でもOK!
・自動販売機
話題になった河口湖を筆頭に既にいくつかの漁協で導入されていて、今後ます ます増えていくものと思われます。河口湖ではこれを導入することで遊漁券の未 携帯者とのトラブルが激減したということですが、釣り人にとってもっとも購入 しやすい方法だと思われます。
昼食も買える
・コンビニでの販売
群馬県渡良瀬川の桐生地区では終夜営業のコンビニで遊漁券が購入できます。 釣り人は遊漁券ばかりでなく飲み物や昼食を購入することができるのでとても好 評です。店側でも遊漁券売上げばかりでなく、飲み物や昼食の買い物が多いとい うのも大きなメリットです。
・監視員がくまなく巡回
河川では難しいところもありますが、監視員が巡回しやすい湖では、販売所が 開いていないなどの理由で券を購入せずに釣りを始めている場合でも監視員の巡 回さえあれば容易に購入することができます。ある湖などは常時双眼鏡で覗いて いるのではないかというほどドンピシャのタイミングで監視員がやってきます。 現場売りになるので前売りより少々高くなるのが難点ですが、監視員の巡回が判 っていれば現場でも購入できるというのは釣り人にとって安心感になります。
・遊漁券販売所の地図を作成
販売所の地図や住所一覧を記載したパンフレットを作成しているところもあり ますが、問題はこのパンフレットを入手するためには販売所を探し当てなければ ならないというナンセンスなこともあります。遊漁規則にも販売所の住所は記載 されていますが、遊漁規則の入手は意外と面倒です。
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以上、釣り人の立場として利用しやすさという観点から例を挙げてみました。既 に各地でこれらの方法を実際に使って、活発な漁協運営を行っているところが増 えています。 漁協にとって遊漁料は自分たち組合員が負担している増殖等の費用を釣り人に も負担してもらうという権利です。 消極的な販売方法ではなく、もっと積極的な販売方法を確立することで、遊漁 を主体とした内水面漁業は活性化するのではないでしょうか。
トラウト・フォーラム Information
…お気軽にご参加ください…
▼
狩野川水質調査(水生昆虫観察会)
日 時
:
98年2月8日(日)9:00から
場 所
:
修善寺町瓜生野 狩野川河川敷
参加費
:
500円(試薬、トン汁代)
持ち物
:
ウェーダー、水温計、ピンセットなど
▼狩野川ゴミ拾い
日 時
:
98年3月8日(日)9:00から
場 所
:
大見川小川橋近く「中伊豆住民交流センター」
持ち物
:
各自軍手をご用意ください
…問い合わせは/小川博彦(静岡県) TEL.0545-64-9111
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