各地からの報告

今年はどうなる。
大ヤマメの名川、
群馬・渡良瀬川。


 群馬県・渡良瀬川の桐生地区は、豊富な水生昆虫を食べて育つ大型のヤマメが 釣れることで有名です。川幅が広く、水量も安定している渡良瀬川は、関東でも 有数のヤマメ釣り場として人気があります。

 渡良瀬川ではこれまで、漁協(両毛漁協)と釣り人の活発な意見交換の中か ら、よりよい釣り場づくりのための様々な試みがなされてきました。このページ の下欄で紹介している、入漁券のコンビニエンスストアでの販売の導入はそのひ とつ。そして、さらによい釣りを楽しむための、キャッチアンドリリース区間の 設定がここ数年討議されています。

 一人の釣り人として長年渡良瀬川に通い、釣り場づくり活動の先頭にも立って きたトラウト・フォーラム前代表・里見栄正氏に、今季の渡良瀬川について伺い ました。

 「まず、漁協と釣り人とは、非常にいい関係が続いています。かつてこの地区 ではアユの稚魚を保護するために毛鉤釣りが禁止されており、TFでもこの問題に 取り組んでいました。しかし実際にはアユの稚魚をフライフィッシングで狙う釣 り人はいないことが、今は実地調査で明らかになっています。また、近年ヤマメ 釣りの釣り人が多く川に入るようになり、カワウによるアユ稚魚の食害を防いで いるという副産物も生まれました。漁協全体として積極的にフライフィッシング を歓迎する方向です。

 キャッチアンドリリースについては、漁協内部でも各地での実績と効果に注目 しており、採用を進めようとしている動きに変わりありません。TFのメンバーも 継続して働きかけています。現状から一歩踏み出せられれば、それからの動きは 早いと思います。」

 今季は、解禁当初からヤマメを広範囲に放流する。ヤマメ釣りの釣り人にたく さん来て欲しい。…とは両毛漁協の方のお話だそうです。 渡良瀬川・桐生地区 の解禁は、3月21日。今年も川の流れのかたちはよいそうです。前半の釣り計画 のひとつに入れてみてはいかがでしょうか。
    (報告/編集局 堀内)


コンビニエンスストアでの遊漁券販売について 


 群馬県の桐生地区では、現在、終夜営業のコンビニエンスストアで遊漁券を購 入することができます。

 渡良瀬川・桐生にあるの相川橋からすぐ近くのところにある1軒のファミリー マートで、96年春から上毛漁協の日釣券の販売を始めました。このあたりは有名 なポイントのため人が多く集まることもあり、3〜4月の集計だけで日釣券を約 1,200枚も売り上げました。この成功によって、以降、徐々に販売店が増えてい きました。97年からは年券も取り扱っています。その後、地元有志の働きかけ により、セブンイレブンでも、桐生に30数店ある全店で入漁券の販売を始めま した。この成功は、コンビニのもつ特性と、釣り人にとっての利便性が見事に一 致したためです。なぜもっと早く気がつかなかったのか、と思えるくらいです。

 多くの漁協にとって、様々な制約から十分な遊漁券収入を上げることができ ず、積極的な運営に踏み出せない、というのが現実ではないでしょうか。そんな とき、コンビニでの遊漁券の販売を、運営・管理に積極的に活用してみたら…、 桐生での実績が示すように、かなり有効な方法になると思います。

 今後はトラウトフォーラムとして、遊漁券販売のこうした動きをバックアップ し、積極的に働きかけを行っていきたいと思っています。 
       里見 栄正氏(TF前代表)・談             (まとめ/編集局 末永)


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