「第1回桂川シンポジウム」開催される
回帰マス通信 第5回サクラマス幼魚放流会
静岡PJ.親睦会、狩野川水質調査&河川清掃
栃木PJ.活動報告
本栖湖漁獲調査会
水力発電所見学の報告と今後の活動予定
養沢川清掃、奥多摩川放流支援活動
96東京国際スポーツフィツシングショーにTFブース出展
第5回TF親睦イベント、開催される
桂川プロジェクト
フライフィッシングのメッカ桂川をゴミ問題から救おうと一昨年発足した桂川プロジェクトですが、前同のジャーナルでも報告しましたように、昨年11月5日、山梨県の都留市において「第1回桂川シンポジウム」を地元ボランティアとの協力のもと開催することができました。釣り人や地元住民、企業、行政、漁協といった日頃から桂川と密接な関係を持つ人たちが、それぞれの立場から桂川の魅力と現状について話し合いました。当日の模様は地元の新聞やテレピで報道され、流域における世論の喚起に少しは役に立てたのではないかと考えております。
さて、ここで、桂川プロジェクトの現在までの活動の背景について報告したいと思います。桂川プロジェクトは昨年の5月から2回にわたり地元のボランティアとミーティングを持ち、桂川のゴミ問題にどのように取り組んでゆけぱ良いか話し合いました。その結果トラウト・フォーラムと地元のボランティアによって「桂川をきれいにする会」を結成し、合同で活動してゆくことになりました。桂川のゴミ問題を解決するためには流域住民の力が絶対に必要です。そして地域外に住む私たちが声をあげることで効果的に問題の深刻さをアピールできるかもしれません。トラウト・フォーラムと地元ボランティアがお互いの役割を認識し、その結果できあがった協力体制が「桂川をきれいにする会」なのです。
では行政側はどのような対応をしているのでしょうか。山梨県と神奈川県は、乎成7年度から3カ年計画で「桂川・相模川流域環境保全推進事業」を合同で進めることになっています。この事業は今後流域の環境保全事業を行っていくための行動方針をつくろうというもので、平成l0年度以降の具体的な環境保全事業のベースになるものだそうです。注目すべきは、この事業には官民合同の話し合いの場がつくられており広く市民に意見を求めてゆく姿勢が見受けられることです。もっとも、うがった見方をすれば、県としても何から手をつけて良いかわからないということなのかも知れませんが、ここは前向きに評価し、私たちとしても可能性を信じ真剣に取り組んでゆきたいと思います。桂川プロジェクトの発足と県の始動が一致したのは偶然のことでした。しかし、この偶然を活かすことができるよう頑張りたいと思います。
最後に、桂川プロジェクトの将来的な展望についてふれたいと思います。現在私たちはゴミ問題に取り組んでいるわけですがこれは桂川プロジェクトにとって第一段階と言える活動になります。それが一段落したら、魚の放流や、キャッチ・アンド・リリース区間の設定など、つまり直接釣りに関わる問題の取り組みへとシフトしていく予定です。
会員のみなさんの中には、「ゴミ問題に取り組んでいる暇があったら、すぐにでも魚を増やすための活動をしてほしい」などといった意見をもっておられる方々もいるかと思います。しかし、トラウト・フォーラムが、釣り人による釣り人のためのワガママ集団にならないためにも、このような社会貢献的性格を持つ活動は大きな意義があると思います。そして、少しおおげさかもしれませんが、社会的にトラウト・フォーラムが認識されるきっかけをつくる可能性をも秘めているのではないでしょうか。もっとも私たちは、単純に「桂川を守りたい」という気持ちでこの活動に取り組んでいるわけですが……。
連絡先/小川 由宏 TEL&FAX.03‐3926−4428
回帰マス連絡会
昨年の10月15日(日)夏を思わせるような秋晴れの一日に、第5回サクラマス幼魚放流会を、相模川で無事行なうことができた。
当日は放流前にゴミ調査を兼ねた清掃を行い、同時にパックテストによる水質の調査も行ったが、結果が良好なのに一安心。
「それにしても、このゴミの多さはなんなのだ」と言う人が、多数の参加者から聞こえてきた。
放流は約7800匹の幼魚達をバケツにより川へ、パーマークが流れに消えて行くのを「大きくなって無事帰ってこいよ」と心で咳きながら見送る。
今回放流された幼魚達は平均体重20グラム体長10センチのもので、昨年の放流魚よりもかなり良いコンディションであった。
これは養魚場での飼科の変更が良い方向に行ったものと考えられるが、ほんとうにその答えが出るのは、これから回帰した魚達を確認してからである。
放流後はリバーサイドフォーラムと銘うって、東京水産大の丸山氏をはじめ、西山徹氏、原田佐敏氏、飯田重祐氏をパネラーとして開催、質疑応答を交えての興味深い話や、当会へのアドバイスを戴いた。
最後に参加者やショップの協力によるオークションを行い、楽しい一日を終えた。
今回、放流された幼魚達は3月中旬には回帰し始めると考えております。もし、相模川でサクラマスに関する情報を得られた方は、何卒事務局まで連絡を下さい(何か良いことがあるかも)。
連絡先/回帰マス連絡会事務局林雅信
静岡プロジェクト
静岡プロジェクトでは、これまでまず狩野川問題をといった経緯から、その主な活動拠点を県東部に置いていましたが、県内会員の増加を機に、会員相互の親睦を主眼とし、また県内における新たな問題点を表面化させ、活動をさらに広げていこうといった目的で、1月21日(日)山梨県にある忍野フィッシングエリアに於いて、釣りを兼ねての親睦会を開きました。
当日は、会員はもとより、トラウト・フォーラムに興味を持たれている方々含め26名の参加がありました。
昼食の豚汁で暖まった後は、少々竪い話になるのを覚悟で、参加者個々が抱えている、釣り場あるいはそれに関わる問題点を中心に話が進められましたが、さまざまな問題が山積みしていることに驚くと同時に、今回の親睦会を機に、今後は地域を問わず、共通した問題を抱えている会員によるプロジェクト発足を進めていかなけれぱと感じました。
2月4日(日)、狩野川水質調査が行われました。これは、昨年に続き2度目の調査で、指標生物(水生生物)調査と簡単なパックテストを用いて、狩野川を知るという目的で行われたものです。
当日参加された30名ほどの参加者の協力を得、狩野川の本支流11地点で水生生物を採取し、昨年行ったPH(ぺーハー値)、NO2(亜硝酸)、COD(化学的酸素要求量)のパックテストに、今年から新たに、PO4(リン酸)、NH4(アンモニア)、CU(銅)を加えました。
今後も定定点調査を行い、水質保全に役立つデータを集積していきたいと考えています。
また、3月3日(日)には狩野川支流大見川で、毎年恒例の河川清掃が行われ、遠くは名古屋から駆け付けてくれた会員もあり、県内外から会員、非会員含め40名程の参加者がトラックの荷台いっぱいのゴミを集めました。これらのイベントに協力してくださった方々、有り難うございました。
連絡先/森村義博
TEL.0559−77−4412 FAX.0559−77−7006
渡辺 訓正
TEL.0559−24−4563
小川 博彦
栃木プロジェクト
前号でお伝え致しました「調整規則」の改正は現時点では、この3月21日の栃木県内渓流解禁日には残念ながら間に合わないのが、確定的です。
しかし、行政担当方は●「改正への取り組みは変わるものではなく時間的なずれこみであり」4月中に改正公示がされれぱ、「遊漁規則へ毛ばり禁止期間」の書き込みがある組合を除き「県内5月中毛ぱり禁止」の規制はなくなります。(邪珂川漁連、鬼怒川塩原、下都賀、粕尾、黒川、渡良瀬)左記の組合規則に関しては、「各組合の事情を考慮し適切な指導を行なってゆくことで」「調整規則改正の意義を浸透させたい」と、コメントをいただいています。
●鬼怒川漁協の遊魚規則は「4月中毛ばり可能」となるのは確実で、左貫フリークの方々は、首を10’位伸ばし組合の公示を待ってください。
●再放流(C&R)区間設定について
この号が各会員の手元へ届くころには、足尾町漁協の可否決定が私たちのもとへ知らされているはずです。が、今後「再放流区間設定」実現への可能性を探る上において、他区域の漁協へ理解を求めて行く事も方策の一つと考えます。
幾人かの会員の方からも栃木PJへの協力の申し出を頂きメンバー一同実現への意を強く感じております。
以上の事項詳細につきましては次号にて報告致します。
連絡先/宮田 匠
本栖湘プロジェクト
岩場から覗き込めばすぐにわかります。明らかに水垢が増えています。
流入流出河川をもたない本栖湖は、一度汚染されれぱ二度と元には戻りません。それなのに生ゴミを合法的に投棄する人がいます。
漁協の組合長の話では、以前ヒメマス釣りのコマセを禁止にしたことがあったそうです。しかし、監視に行くと仕舞ってしまい、ボートが去って行くとコマセ篭を取り付ける。コマセを使わない人も白分が釣れないのは違反者のせいだとクレームを付ける。その結果、コマセ禁止は断念せざるをえなかったそうです。ヒメマスの釣券を主な収入源としている本栖湖漁協としては当然の判断だったのです。
本栖湖に放流するヒメマスは以前は中禅寺湖から、現在は支笏湖から天然の稚魚を採取して放流しているそうです。養殖魚ではないので、年々その確保が困難になってきているとのこと。3年前には予定していた量のヒメマス稚魚の確保ができなかったそうです。そこで代用魚種を放流したのですが、恩恵に預かったのはボート釣りの人より岸釣りのルアーマン、フライマンでした。そうです、コーホサーモンです。
ヒメマス稚魚の放流量の減少が収入の減少に繋がるため、本栖湖漁協としては将来岸釣りのアングラー(つまりわれわれですね)に期持をしているそうです。すでにプラウントラウトの食性謁査も終わり、ヒメマスの食害もあまりない事が判明しています。さらにもう一種類の漁業権魚種であるニジマスとも、餌がバッティングしていない事も判っています。プラウントラウトのゲリラ放流から20年、ようやく市民権が得られました。
本栖湖でのコマセの使用にストップをかけられるのは、私たちルアーマン、フライマンです。「イワナやブラウントラウトが放流されてから」と言わずに来シーズンから本栖湖に出掛けてみてはいかがでしょうか。
2月24、25日にご協力項きました釣獲調査会、及びミーティングは、参加者39名、データ返送者19名でした。調査当日は生憎の大減水中で合計48時間を費やして、捕獲された獲物は横浜市の北沢和典さんがあげたボートのオール1本のみでした。
今後の予定ですが10月に「ウエルカムブラウンパーティ」を予定しています。
連絡先/岩波 明彦
神奈川プロジェクト
「高いお金をかけて放流しても、結局、魚は水力発電の取水口に消えていくんじやないの」という一言にうろたえて、じやあ水力発竜のタービンに巻き込まれたら魚はどうなるんだろう?という疑問が生まれた。そのあたりを解明するために、2月7日に西丹沢の蜂発電所の見学に行ってきました。
タービンを回すシステムについては言葉で伝えるのは難しいので省きますが、ターピンに巻き込まれたらまず魚は助からないだろうというのが、この日の見学会において東京電カの担当者と私たちの間で碓認されました。ただし、「発電に水を落とす手前にある調整池までは魚が来ているのは確認しているが、それから先の導水菅に魚が吸い込まれているかについては謂査したことがないので分からない」とのことでした。
夕一ピンに魚が巻き込まれているかどうかは未確認とのことであったが、それ以前に取水口に魚が入らないように網で蓋でもすれぱいいではないかと思うのだが、それではゴミもひっかかって取水口の機能が損なわれるとのことでした。しかしそれは方法の問題だけで、魚が入り込まないための配慮がされてこなかったことの方が問題に思えました。
しかしよく考えてみると、渓流魚は生まれた近辺に留まるものもいるかもしれないが、下流へ下流へと落ちていくものも多いのである。ということは、もし取水口に魚が入らない工夫がされたなら、下流へ落ちたがっている魚はどこへ行けばいいのだろうか。西丹沢のおもだった河川は流程の途中で一度は取水口の中にすぺて消えており、それから下は水がないか、あったとしても水溜まりのような状態がしぱらくつづいている。そういった状況にあるので、たとえその先にターピンが待っているにしろ、取水口は唯一の落ち先として魚たちの前に存在してきた。その取水口に魚が入り込まない工夫がされたなら、魚は落ち先を失うことになる。落ち先を失った魚がどういう行動に出るかは興味のあるところではある。いずれにしろ、取水口と渓流魚の移動の関係を明らかにしないと、冒頭の言葉のように、漁協や釣り団体が毎年高いお金をかけて行っている放流も、取水口の水の泡となって吸い込まれつづける可能性がある。
東電の担当の方のお話では、川の水をすべて取っているように見えるけれどそういうわけではない」という。確かに取水口の大きさは定まっており、それで取りきれない水は川下へ落ちるようにはなっている。取水は既得椎に関わることで、何十年も前に電力側と地元漁協とのあいだで金銭によって取引されたのだという。当時は今より山も生きていて、樹木などの関係で川の水量も現在より多く、取水口で取りきれない水が川下へ落ちていたのかもしれないが、現在はどの角度から見ても)川の水をすべて取っているようにしか見えない。川の利用のされ方は当時と今とでは違うし、川を流れる水の量も当時とは違うはずである。現在の状況に合うように修正してもらえたら幸いである。
これらのことと関連して、以前から神奈川県の内水面に取水口と渓流魚の移動の関係についての調査の必要性について打診していたところ、今年の2月になってトラウト・フォーラムと協力して調査をしてもよいという返事をいただきました。具体的な調査方法や時期についてはこれから内水面に出向いて煮詰めてゆくことになると思いますが、いずれにしろ2年とか3年といった長期にわたって行なう仕事になると思います。
このこととはまた別に、2月下旬・3月・4月に酒匂川漁協のヤマメ成魚放流の手伝いをしました。6月にも成魚放流の手伝いの予定があります。
また、昨秋に行なったウイット・ロック・バイバードボックスによるヤマメ発眼卵放流の経過と結果については後日、報告します。
以上の活動のじっさいは、地味な行動の積み重ねで、やればやるほど仕事が増えます。懲りずに一緒にやってみたいと思う方は連絡をください。
遵絡先/梅沢 清
TEL.044−988−7537
野村 敦
TEL.0467-23-7818
碓井 昭司
奥多摩プロジェクト
2月27日、毎午恒例となりました養沢川毛針専用釣り場の清掃活動を、他の釣りクラプの方々と合同で実施致しました。
3月3日、奥多摩川解禁日にあわせて、西山徹前代去を含めた16名の会員の方々の参加により、放流支援活動が実施されました。放流終了後の漁協との懇談会の席では、多種多様な釣り人の要望に応える事の出来る河川菅理の重要性や、内水面に係わる矛盾の多い現在の行政の対応等、屈託のない意見が交わされ、とても実のある懇談会となりました。
その後、バーベキュー大会となり会員のよりいっそうの親睦もはかられ、楽しい一日となりました。
また、今後の活動への参加を希望される方は右記連絡先までお気軽にご連絡下さい。
連絡先/藤井 秀之
TEL.0422−48−5900 FAX.0422−49−3664
伊藤哲男
さる2月10、ll日の両日、幕張メッセにおいで96東京国際スポーツフィッシングショーが開催され、トラウト・フォーラムとしては2回目のプース出展になりました。
今同TFとしての出展内容はパネル展示(フォーラム・テキストの内容)と新人会員の募集の2点にしぼりました。
他プースの物資による人集めとちがい地味な活助になりましたが、そんな中でも「フォーラムにずっと前から関心がありました」とか、「ここでも入会できますか」「今の日本の川はこのパネルに書いてあるとおりだ。なんとかしなくては」など、わざわざ足を止めて下さる方々は何かを感じてくれた人達なのではないでしょうか。
がんばりましょう!
今同は出展までの準備期間が短く事前の打ち合わせなどもうまくゆかず個人的には「もっと何かできなかったのか?」と反省しております。
フォーラムとしてもより多くの人にその主旨を知ってもらうために今後このような機会がありましたら、積極的に参加していくべきではないでしょうか。
最後になりましたが、期間中お忙しい中ご協力いただきました会員のみなさまありがとうございました。
Photo by Y.OGAWA
5月19日(日)、栃木県加賀フィッシングエリアにおいて、第5回トラウト・フォーラム親睦イベントが開かれた。
里見代表の開会の挨拶の後、午前中は白由釣行およぴ初心者を対象としたスクールを開催。午後からは総会か行われ、目下の課題や今後の活動などが確認された。そして、すっかり恒例となったお楽しみ抽選会とオークションで盛り上がり、幕を閉じた。
唯一残念だったのは、大減水による生憎のコンディションだったこと。しかしイベントは今回も充実した内容で、意義ある楽しい一日となった。
(報告/末永)
<お問合せ先>
トラウトフォーラム事務局
〒206 東京都東大和市南街5ー1ー18 メゾンM&Y101号室 TEL&FAX 0425(65)2268
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